仕事はフロー状態で
　
仕事でよい成績を上げたいなら、まじめ一辺倒ではダメで、「遊び心」が不可欠らしいです。「遊びの上手な人間は仕事もできる」とも言われますが、ここで大事なのが心のありようのこと。つまり、「フロー状態」を保て、ということなんです。「フロー＝Flow」とは、流れのことです。目の前の何かに集中し、我を忘れるほど没頭し、時間が経つのも忘れ、最高のパフォーマンスを発揮する状態をいいます。
たとえば幼児は、毎日屈託なく、好き嫌いや快不快、あるいは好奇心の赴くところに従って行動しています。そういうときの幼児の脳波を測定してみると、フロー状態特有の数値を示します。幼児が大人の何倍ものスピードで、いろんな能力や知識を身につけていけるのは、フロー状態のおかげだといいます。
だから、大人もフロー状態で仕事に没頭できれば、今の何倍もの能力が発揮できて不思議ではありません。事実、過去に偉大な業績を上げた人物は、幼児のような遊び心の持ち主だったことが確かめられているそうです。幼児の遊びの特徴はどのようなものかというと、欲も打算も、確固とした目的もなく、ひたすら興味と快感原則に沿って没頭する点にある。とにかく夢中になっている。大人がフロー状態になるポイントも、このような遊び心にあるらしい。