沖縄 NEWS WEB 玉城知事“白紙撤回求める自民党県連の表明は賢明な判断” 令和6(2024年2月27日火17時50分 うるま市に陸上自衛隊の訓練場を整備する防衛省の計画に対して、自民党沖縄県連が白紙撤回を求めていく方針を明らかにしたことについて、玉城知事は２７日午後、記者団の取材に対し「うるま市石川では党派を超えて多くの住民が反対の声を上げるために結集していると聞いている。白紙撤回を求めるというような表明は非常に賢明な判断だ」と述べました。 また、記者団から自身の立場について改めて質問されたのに対して玉城知事は、「今の段階では白紙に戻して検討すべきであると申し上げているが、今後、政府の方針が変わらないということであれば県もさらに強く言わざるを得なくなる」と述べました。 林官房長官は午後の記者会見で「防衛省として現時点で計画を白紙にする考えはないものの、住民生活との関係を重視する観点から取得後の土地の利用のあり方について改めて検討を行っている。今後、防衛省で幅広く検討した上で地元に対し丁寧に説明していく」と述べました。 うるま市に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画をめぐり、自民党沖縄県連が政府に白紙撤回を求めていく方針を明らかにしたことについて地元で反対を訴えている人たちに聞きました。 このうち訓練場が整備される予定地のゴルフ場跡地のある旭区自治会の石川修会長は「白紙撤回を求めるという判断をしてもらいありがたいです。『なぜここに訓練場を作るのか』と地域みんなが疑問に思っているので撤回に向けた取り組みを一緒にやっていきたいです」と話していました。 また、計画の断念を求めて地元の自治会の代表や地元出身の市議などが来月１０日に発足させるグループで事務局長を務める伊波洋正さんは、「地元では政治的な立場に関係なくみんな一緒に計画に反対しようという大きなまとまりができているので、自民党沖縄県連の方もその気持ちをくみ取ってくれたのだと思っています。この閑静な住宅街に訓練場ができると日常生活が脅かされるので反対していきたいです」と話していました。