つくば市で「オンデマンド型」期日前投票の模擬投票-令和5(2024)年1月26日(金19時22分 茨城県つくば市はこの秋に予定されている市長と市議会議員の選挙でワゴン車に投票箱などを乗せて移動し、予約した住民が自宅の前などで投票できる「オンデマンド型」の期日前投票の実施を目指していて、その模擬投票が行われています。 つくば市はインターネット投票の実現を目指していて、それに先だって市長と市議会議員の選挙で「オンデマンド型」の期日前投票を実施する方針です。 市では、今週筑波と臼井地区で模擬の投票を行っていて、２６日も、投票箱などを載せたワゴン車が事前にスマートフォンや電話で予約した住宅などに到着すると、住民が投票していました。 また、自宅周辺にワゴン車を止めるスペースがない場合には少し離れた広場や駐車場などに置いて、住民の自宅からは別の車でワゴン車まで送迎するということです。 模擬投票に参加した９０代の男性は、「足が悪く、つえをついていて自力で投票所に行くことは難しい。普段は期日前投票所まで息子に連れて行ってもらっていますが、予約も簡単で、投票車までの送迎サービスがあるので、家族に負担をかけずに利用できてよいと思った。次の選挙で実際に始まったらぜひ利用したいです」と話していました。 この「オンデマンド型」の期日前投票は自力で投票所までの移動が難しいひとの投票環境の整備を目的としていて、これまでにおよそ６０人が参加しているということです。 つくば市の科学技術戦略課の前島吉亮課長は、「高齢者の多い地域に暮らす人たちなどに投票できる選択肢として提供したい」と話していました。